第四弾となる、猫白血病闘病記。
今回は最期まで食べてくれた食べ物編です。
猫白血病に関わらず、我慢強い生き物である猫は、限界がくるまで飼い主に体調が悪いことを隠し、限界に達したときに急にモノを口にしてくれなくなります。
飼い主にとって、食べてくれないことほど辛いことはありません。
また、闘病記③でも書きましたが、食べないことによって、体がエネルギー不足になり、その不足分を補うために筋肉を自己消化してしまうので病態悪化につながってしまいます。
薬をなんとか飲ませていても、食べていなければ効果がありません。
とにかく食べてもらうことが第一優先。
特にガンを発症しているときは、毎日(その時々で)味覚が変化するとも言われています。
また悲しくも不治の病と言える猫白血病。
最期くらい「食べたい!美味しい!」と思えるものを、なんとか見つけてあげたいものです。
今回は、最期まで食い付きのよかった食べ物をご紹介します。
これまで3回に渡り、綴ってきました。併せてお読みいただけたら幸いです。
①猫白血病という病について
②リンパ腫の治療編
③ガンと闘うための食事
最期まで食い付きのよかった食べ物~キャットフード編~
フィーラインナチュラル
K9さんが出している『フィーラインナチュラル』フリーズドライの猫用総合栄養食です。
原材料は肉類99.9%!!
生の食材を冷凍➡形成➡真空乾燥させているので加熱は一切なし。
原材料に含まれる天然の栄養素だけで作られている総合栄養食です。
更に、原材料は人間も食べられる品質のものから作られているので安心です。
猫が生きるために必須となるタウリンは、本来、肉類に多く含まれています。
しかし熱に弱いため、一般的なキャットフードでは人工のタウリンを入れて作られています。
フィーラインナチュラルは非加熱で作られているので、天然のタウリンがそのまま含まれているというわけです。
更に、生肉に含まれる動物性の消化酵素が高タンパクの消化を良くし、乳酸菌などの善玉菌が栄養の吸収を良くしてくれる効果も期待できるというわけです。
購入時のお値段は張るのですが、こちらは水(お湯)で4倍に戻してあげるので、単純に4倍の量であるとお考えください。コスパは十分満足でした。
更に、お湯でドロドロまでふやかしてウェット状態にしたり、半ウェットにしたり、ふりかけとして使ったりと様々な使い方が出来るので、味覚がその時々で変化しがちな闘病中の子にはぴったりでした。
是非試してみて頂きたい品です。
ちゅ~る
言わずもがな、老若男女問わず猫様たちから不動の支持を受けるいなばの『ちゅ~る』
ちゅ~るには色々な味が出ていますが『エナジーちゅ~る』というカロリーが通常の2倍のお助けアイテムがあることをご存知でしょうか?
量を食べることのできない闘病中にはとても頼りになります。
もちろん、闘病中は味覚の変化が激しいです。
「この味は食べないけど、これならペロペロ食べてくれた!」ということも何度もありました。
そんなとき、色々な味があるちゅ~るが涙が出るほど有難かったです。
最期、ホタテのお刺身が好きだった子だったのですが、キャットフードはちゅ~るのホタテ味だけに反応してくれました!
カロリーエース
デビフのカロリーエース。猫用流動食です。
カロリー不足に陥っている闘病中の子には助かる栄養補助食です。
うちの子の口には合わなかったのですが、保護猫ボランティア仲間のクチコミは良かったです。
試す価値はあるかなと思います。
ad缶
『食欲がない』と言ったら動物病院でまず渡されるのがこちらのad缶です。
高栄養で消化吸収に優れています。
ad缶を食べてくれるうちは、栄養価が高いad缶を食べさせるといいですね。
幼少期に食べていたもの
幼少期に食べていたものなら、最期のときも受け付けてくれるという説があります。
(動物行動学者で動物の心療内科医である入交先生がこちらの書籍でも書いています。
読みやすい文章で猫の行動学について知れる入門書となっています。おすすめです。)
うちの子の場合、多頭飼育崩壊からのレスキューだったので保護主さんにお願いし、元飼い主さんに聞いてもらったところ『キャネット』という安~い粗悪なフードでした。
正直あげたくなかったのですが、『食べてくれないよりはマシ』ということで食べさせたところ数日は食べてくれました。
書籍のなかでは、入交先生の米国滞在時代からの愛猫とのエピソードが載っているのですが、最期の何も食べてくれない中、人間の『ハンバーガー』の匂いに反応して自ら食べたそうなんです。
さすがアメリカの猫。野良猫時代にハンバーガーを食べていたのかもしれないということです。
そう、『ハンバーガー』であっても、『食べてくれないよりはマシ』です。可能性のあるフードを探る価値はあるかと思います。
最期まで食い付きのよかった食べ物~手作り編~
丹波の鹿肉
EGサイクルさんの『丹波の鹿肉』です。
本当にお世話になりました。。
こちらは、犬用として販売されていますが、猫に与えてなんら問題のあるものではありません。(むしろ犬は雑食だけど、猫は肉食)
最期は本当にこちらの鹿肉に救われました。。。
今でも命日にはお取り寄せして、仏壇に供えています。
当時は生肉であげることに抵抗があったので、フライパンにクッキングシートを敷き、表面を加熱して半生の状態であげていました。(今なら生であげますが。)
フライパンで焼くとステーキのようないい匂いがするのですが、食欲がまったくない中、唯一その匂いに反応してくれたときは泣きましたね。
それ以外にも、鹿肉パウダーもちゅ~るなどほかの食べ物にふりかけていました。
栄養不足よりも怖い脱水症状を起こさないために、水分も大切。
こちらの栄養満点、鹿肉スープで補っていました!
ディアラの馬肉ミンチ
ディアラさんの馬肉ミンチです。
馬肉といえば、ディアラ。
馬肉専用メーカーさんの馬肉なので安心・安全が保障されています。
こちらは生であげていました。
お刺身
トットはマグロが、ぺこはホタテがお好みでした。
最期の亡くなる直前まで自力で食べてくれた食べ物でした。
猫に貝類は与えてはいけない食べ物と言われていますが、ホタテは与えても大丈夫な唯一の貝類。
※一般的にはホタテに含まれているチアミナーゼがビタミンB1を破壊するので、加熱をしたものでなくてはいけない(チアミナーゼは加熱で壊れるため)と言われていますが、食べさせる量の問題です。
もちろん、毎日、毎食、ホタテのお刺身だけ!というのは危険なのかもしれませんが、そうでないのなら心配することはないでしょう。
(闘病中の子がそこまで食べてくれるなら、それはそれで嬉しい悲鳴ですよね。)
お世話になっていたサプリメント
コルディG
闘病記②の治療法編でも紹介しましたが、コルディGには最期まで頼っていました。
少しでも免疫をアップさせたい、少しでも安らかな時間を過ごして欲しい。
その一心でした。
ジン(JIN) 動物用乳酸菌
病気中は腸内環境が悪化し、病態は更に悪化します。
乳酸菌もなるべく摂取できるように心がけていました。
コメント
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