猫白血病闘病記 リンパ腫と闘った双子の猫①FeLVについて

猫白血病
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ご縁あって、猫白血病キャリアの双子の猫を迎えることになりました。

その時が来たら覚悟はしていたつもりでしたが、実際に発症してからは、ジェットコースターのような日々。

色々な方の闘病記を読み、書籍を読み、獣医師の先生や猫先輩に相談し、一緒に闘病しました。

2人を迎えたのが2016年5月末。

2016年7月6日に発症の診断。発症の診断から僅か1ヶ月の8月3日に虹の橋へ行ってしまったトットちゃん。

トットとのお別れから半年も経たない、2016年12月23日に発症の診断。それから僅か1ヶ月、2017年1月17日に虹の橋に行ってしまったぺこちゃん。

左ガトット。右がぺこ。

ふたりとも縦隔型リンパ腫でした。

トットは病院が大嫌いで、通院のストレスがひどかったため、ステロイドのみの対症療法。 ぺこはステロイドと併せて抗癌剤治療も行いました。

それでも発症からたったの1ヶ月でお別れとなりましたが、私たち家族にとっては長い、長い、闘病でした。

トットは1歳4ヶ月、ぺこは1歳9ヶ月。 白血病キャリアの子に言われる、2歳の壁を乗り越えることが出来ませんでした。

正直、治療法が見つかっていない猫白血病ですので、闘病記を読んでも希望は差し上げられないかと思います。

でも、 大切な愛猫、トットとぺこの、最期の凛々しく美しい頑張りを伝えたいと思い、ブログに残すことにしました。

私がそうだったように、同じように闘病した猫さんと飼い主さんの記録を読むことで、勇気と覚悟を伝えられればと思っています

猫白血病とは

猫白血病ウイルス

猫白血病とは「猫白血病ウイルス感染症 (FeLV) 」と言います。

ウイルスは猫にしか感染しない猫固有のウイルスです。
人間やイヌなど、猫以外の動物に感染することはありません。

感染ルート

このウイルスは猫の体外では非常に不安定なため、室温では数分から数時間で感染力を失います。
ただし、排せつ物や湿った敷物などでは生存力がやや長く感染力を保つこともあります。

ではどうやって猫は感染するのでしょうか。

猫白血病ウイルス感染症に感染している猫の血中にはウイルスが存在しています。

そのため猫同士で血をみる喧嘩をした場合、傷口の血液から感染する可能性があります。

また、ウイルスは唾液、涙、排せつ物に排出されるため、そちらも感染ルートとなります。

感染から2~4週間でウイルス血症が陽性となります。

持続感染猫の発症

猫白血病ウイルスに感染している猫を猫白血病キャリアの猫と言います。

キャリアというのは保菌状態をさし、発症とはことなります。

同じく猫特有の感染症として猫エイズ感染症がありますが、猫エイズキャリアの猫は猫エイズを発症せずにキャリアのまま寿命を全うする猫も多くいます。

しかし、猫白血病キャリアの猫は、悲しいことに感染から3年以内に発症するケースが多いようです。

感染から2年以内に発症するケースが63%、3年半以内に発症するケースが83%という調査があるようです。

トットとぺこは2歳の誕生日を迎えられずに虹の橋へ行ってしまいましたが、私のファーストキャット(も猫白血病キャリアだったのですが)は5歳の誕生日を目前に心臓発作でなくなりました。

発症したときの症状

猫白血病ウイルスによって様々な疾患を引き起こす可能性があります。

猫白血病といっても症状はひとつでなく、癌(悪性腫瘍)、血液の病気、免疫の病気、他の感染症など様々な病気がみられます。

縦隔型リンパ腫とは

猫白血病の双子のトットとぺこが診断されたのは『縦隔型リンパ腫』でした。

これは確率として猫白血病の猫さんが疾患する割合が高いようです。

縦隔型リンパ腫とは、心臓のすぐ手前にある前縦隔型リンパ節が癌化した腫瘍。

リンパ節というのは健康状態であれば免疫、リンパ液、血液の循環をするところです。

そのリンパ節が癌化したことで、循環が上手く機能しなくなっているため、リンパ液や血液が溜まってしまい、それが癌性胸水といって胸水が溜まってしまっていたのです。

リンパ節は心臓の手前にあるため、それが膨らんでしまっていることで心臓と肺が圧迫されて呼吸することが苦しくなります。

またリンパ節の膨らみにより、気管狭小といって空気の通り道も狭くなってしまっています。

発症に気づいたきっかけ

呼吸が荒くなっていることでした。

・寝ているときなのに呼吸が目に見てて早い。
・よく座るようになった。(=疲れやすくなった)

病院へ行き、レントゲンを撮ると結果は一目瞭然でした。

健康な状態のレントゲンはこちら。胸の部分が黒くなっています。

健康な状態のレントゲン

当時はまともに見ることすら出来なかったトットのレントゲン写真がこちら。
胸水が溜まって、真っ白なことが分かります。

このレントゲン写真の撮影からわずか一か月で虹の橋へ逝ってしまったトットちゃん。

たった一ヶ月でしたが 私たち家族にとっては、長い長い闘いでした。


使用していた漢方サプリ投薬食事の工夫。
そして、最期の時に絶対に用意してよかった酸素室のこと。

マイペースに更新していくので、時間はかかってしまうかもしれませんが、数回に分けて書いていきたいと思います 。

二人の頑張りが、いつかどなたかのお役に立ちますように…

コメント

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