猫の耳がカットされている理由は?さくらねこは愛され猫

猫の豆知識
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先日譲渡会で来場者の方にこんな質問をされました。

『なんでこの子は耳が切れているんですか?』

・・・・

こういう仕事をしていると当たり前のことになってしまっていたのでハッとさせられました。

猫で耳がカットされている子は喧嘩でやられたわけでもなく、虐待されたわけでもなくむしろ逆で愛されている猫ちゃんである証なんです。

というわけで猫の耳がカットされている理由をお教えします!

耳カットは不妊手術済みのしるし

猫の耳がカットされているのは不妊手術済みという印なんです。

突然ですが猫って1年でどれくらい繁殖するか考えたことありますか?

猫は生後半年で発情がきて出産可能となります。そして1年の間に3回、条件次第では4回も出産が可能です。1度の出産で生む子猫の数は4~6匹です。

すごい繁殖力なんです。

計算上、1匹の猫だったのがあっという間に1年後には50~70匹に増えてしまう可能性があります。

お外の環境はとても過酷なので、栄養が行き届いていない状態のお産は母子共に命の危険性があるということ、また無事に生まれても子猫は交通事故やカラスに狙われるなどして命を落とす可能性が非常に高いため、実際に生き延びることが出来るのは半数程度かもしれません。

また保健所で殺処分されている猫のほとんどを占めているのは乳飲み子なんです。

不幸な命を増やさないために不可欠なのが不妊手術です。

猫が好きな人にとっては、大好きな猫を守るため、不幸な猫をつくらないため。

猫が嫌いな人にとっては、大嫌いな猫と外で会わないため、庭を荒らされないため。

どんな人にとってもノラ猫問題を解決する唯一の策が不妊手術をすることです。

耳カットは猫を守るため

ではなぜ不妊手術済みの印として耳カットなのでしょうか。

それは耳カットが一番猫に負担をかけず、安全で絶対の見分けられる方法だからです。

不妊手術をするため猫は捕獲され、訳も分からぬまま手術されます。
言葉が分からない猫はとにかく怖い思いをしていることでしょう。

しかし人間の牛耳っている現代社会では、猫と人が共生するためには不妊手術は不可欠なことです。

一度死ぬほど怖い思いをして手術を終えた子が、二度も同じ怖い目に合わないために絶対に見分けることのできる印が必要です。

かつては耳輪(ピアス)や腕輪という方法もあったと聞いたことがあります。しかしそれらはお外の長年の生活の中で取れてしまったり、引っかかって身動きが取れない危険性もあります。

耳カットは一番安全で絶対の方法なのです。

『耳カットは痛くない?』とよく聞かれます。

本当のところは猫に聞かなければ分からないのですが、(猫は動物の中でも超がつくほどの我慢強い動物なので「別に」と答えると思いますが笑)耳カットは手術を終え、まだ麻酔が効いているうちに行いますので痛みはほとんどないと考えられています。術後の出血もありません。私は人間のピアスみたいな感じかなと想像しています。

ちなみに、オス猫は右をカット、メス猫は左をカットするのが多いようですが獣医の先生次第なので厳密な決まりはありません。

耳カットは愛され猫のあかしな理由

耳カットされた猫は『さくらねこ』と呼ばれます。
これはノラ猫のために不妊手術を無料で行ってくれている公益社団法人どうぶつ基金がつくった愛称らしいですが、今や日本全国で使われている愛称ですので覚えておいてドヤ顔で人に話してみてくださいね。

『さくらねこ』の由来は、カットされた耳が桜の花びらのような形をしていること。

この言葉が普及してから獣医の先生の綺麗なさくら耳になるように意識してカットしてくれている気がします。

さくら耳って言うとなんだかかわいいですよね。

さくらねこは一代限りの猫生を見守ってくれる人がいる証拠、愛され猫の証拠なんです。

まとめ

  • 猫の耳がカットされているのは不妊手術済みのしるし
  • 耳カットは怖い思いを何度もさせないための唯一の方法
  • カットされた耳がさくらの花びらの形に似ていることから、耳カットされた猫のことをさくらねこと呼ぶ

ノラ猫を見かけた際は、是非『さくらねこ』かな?と気を付けて見てみてください。

もしさくらねこであれば見守ってくれている人がいるんだな、と。

もしカットされていないようであれば、、、ちょっとだけ気にかけてその道を通るようにしてあげてください。
飼い猫なのか?ストリートキャットなのか?誰かからちゃんとエサをもらっているの子なのか?性別は?

オスだってもちろん不妊手術は必要ですが、メスだったら早急に手術が必要です。
あっという間に妊娠してストリートキャットが増えてしまいます。

外での出産は命懸け。母猫の命だってわかりません。

もし行動を起こそうと奮起したとき、気になって気になって眠れないとき。
必ず地域には相談にのってくれるボランティアの方がいるはずです。

埼玉がお近くの方、わたくしねこべにご相談いただいても大丈夫です。
一緒にがんばりましょう!

さくらねこについて興味を持った方はさくらねこ発祥のどうぶつ基金さんのページをチェックしてみてください♪

www.doubutukikin.or.jp

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