どんなに気を付けていても起きてしまう事故。
残念ながら、猫の脱走もそのひとつです。
家猫にとって外の世界は命取り。一刻も早く見つけてあげなければなりません。
しかし猫はお外の世界でパニック中。飼主さんもパニック中。
闇雲に探してもどうにもなりません。
私も保護して間もない猫を脱走させてしまった経験があります。毎晩捜索に明け暮れちょうど一か月後に無事に保護することが出来ました。
その時、助けてもらったのが私が師匠と仰ぐ方の知恵でした。ひとりではきっとどうしようもなかったのです。
そこで今回は、私が実際に経験してしまった「脱走した猫を捜すコツ」をお伝えします。
脱走から探し始めるまで時間が経てば経つほど不利になります。
万が一のときのためにブックマークしておき、有事の際はすぐに行動に移ってください!
捜索は夜。目線は常に下。
すごい勢いで家を飛び出したとしても、脱走直後は遠くに行っていない可能性が非常に高いです。
昼間は怖くて動けず物陰に隠れている可能性が大。夜、人の気配がなくなったら動きます。
ただ脱走後数日は同じ場所に固まっている子が多いようです。また雨の日は動けません。
そのため、捜索は夜に行うのが効果的です。
捜索の際、目線は常に下。
恐怖でいっぱいの猫は狭いところで身を潜めている可能性が高いです。
懐中電灯をもって、地面に這いつくばりながら名前を呼び探します。
♢捜索は夜
♢遠くに行っていない可能性が大
♢地面に這いつくばりながら名前を呼び探す
家に目印をセット
パニックで飛び出してしまった猫はどこが家なのか分からなくなっています。
猫が自力で家まで戻って来れるように家の目印となるものをセットします。
●餌とたっぷりの新鮮なお水
●使用していたトイレ砂
●タオルなど匂いの付いているもの
餌
お腹がすいたら匂いをたどって戻れる可能性があります。
ウェトフードの方が匂いが立つのでウェットフードがおすすめです。
但し、すぐに悪くなってしまいます。猫が動く可能性のある夜中のみ置くのがいいでしょう。それ以外の時間はドライを沢山おいてください。
ウェットフードのおすすめは
①ねこ元気の子猫用
②焼ささみ
です。
これらは匂いの立ちが強く効果的です。
ドライフードは高級なものでなく、スーパーに売っているようなジャンキーな安いフードのほうが匂いが立ちます。
使用していたトイレ砂
自分の匂いをたどって戻れる可能性が大です。
使用していたトイレから大きめのタッパーなどに猫砂を移して玄関周りにおいてください。
貴重な使用していたトイレ砂になりますので使いすぎにご注意ください。
自分の匂いのついているタオルなど
こちらも自分の匂いをたどって戻れる可能性があります。
お気に入りのタオルなどがあったら玄関前に置きましょう。
アニマルコミュニケーターから手掛かりをもらう
アニマルコミュニケーターとは動物と話ができる人のこと。遠隔で繋がることができます。
もちろん、スピリチュアルな世界とも共通するので拒否反応がある人はスルーしてくださいね。
私は藁をも掴む思いだったのでお願いしました。
残念ながら〇〇にいるという情報までは分からないのですが、捜索の手掛かりになることが多いです。「今こういう景色が見えている」ということを教えてもらいました。
私はお願いしてよかったと思っていますし、今後も万が一のときはお願いすると思います。
思い当たる場所を重点的に探すことができますし、何より不安でいっぱいの捜索活動の中で飼い主の心の支えになります…
チラシの配布
捜索で一番重要な手掛かりを入手できるのはチラシです。実際に私はチラシを見たからの情報で発見に至りました。
脱走直後から“すぐに“一気に”配ることが大切です。
あまり見聞きしないかなと思うのが「謝礼」。
謝礼と書いておくだけで、「猫探してるって~。謝礼でるって~。」とチラシを見た家族に話題になります。
人の心理が働き歩くとき目線を下にして、猫を探してくれる人が増える可能性が高まります。
謝礼の金額は問題ではありません。菓子折りひとつでいいでしょう。
「謝礼」書きましょう。
また、ポストに入れておくだけだと他のチラシと一緒に見ずに放置される可能性もあります。
そこで考えたのがチラシに「飴」を付けること。正直効果は分かりませんが、少し突起がつくことでそのまま見ずに捨てられる可能性が低くなることと、話題性となるかと考えました。
実際に「ああ、飴が付いてたやつね」と何人もの方から言ってもらえましたので少しは効果はあったのかと思っています。
地図はYahooマップが便利です。一軒一軒の形が出てくるのでやりやすいのです。
Yahooマップを印刷しまずは自宅を中心とした半径300メートルの地図を作りましょう。
自宅を中心にどんどん広がっていくように配布します。
100、200、300、400、500メートルと範囲を広めていきます。
この時、円周を意識してください。
「こっちだろう」と思ってひとつの方向にしか配布しないことが多々あります。
猫がどっちの方向にいくかは分かりません。自宅を中心として円が広がるように配布してください。
そして何度も言いますが、脱走後一気に拡散することが大切です。
家族総出で動き、可能であれば近所の人にも協力を頼みましょう。
ポスティングをするだけでなく、インターホン押して直接お願いすることを心掛けてください。
直接話した方は意識して探してくれる可能性が高まります。
直接お願い出来た方のお家は分かるように地図にチェックしておきましょう。
人が多く集まる、小学校、幼稚園、スーパー、コンビニ、クリーニング屋さん、お医者さんなどに貼ってもらえるようにお願いします。
目撃情報の聞き込みから捜索範囲を絞る
チラシを配布するだけでなく、直接の聞き込みの効果の方がでかいです。
子供の目撃情報は重要です。学校には貼ってもらうだけでなく先生からアナウンスしてもらえないか頼みこみましょう。
また犬散歩中の方も重要な協力者です。犬コミュニティのネットワーク力で拡散してもらえます。犬散歩の時間になったら待ち伏せして話ましょう。
吠える犬を飼っているお宅の近くには猫は近寄らない可能性が高いです。(近くにいると犬に吠えられるから逃げるため)ポスティング中に吠える犬に遭遇したら地図にマークしておきましょう。
猫はテリトリーのある動物。
野良猫や外飼いの猫がいる場所にはいない可能性が高いです。外飼いの猫がいるかいないかの聞き込み。地図にマークします。
外に猫の置き餌をしているお宅があればそこに行く可能性は極めて高いです。外に猫の置き餌をしている方がいないかを聞き込み、地図にマーク。
地図を有効に使って自分での捜索範囲を絞っていきます。
目撃情報があった場所に餌と防犯カメラを設置
目撃情報の連絡があり、有力な情報であればその場所に餌をセッティングしましょう。
そしてここがポイント。
動作探知の防犯カメラも置きましょう。
食べに来たのか、本猫かどうかを確認します。
時間帯は夜中です。
なるべく人目につかないように、夜中にセッティングして朝回収します。ご近所トラブルに発展しないように気を付けてください。
警戒心の強い猫さんの場合は、姿を一度確認出来ても捕獲器を使って保護しなければならない場合があります。
ただ、一度捕獲器で保護されたことのある頭のいい猫さんだと、捕獲器=嫌な思い出になっているので警戒するケースもあります。
そこで、姿を確認出来てからもあせらず、餌を毎日置いて、何時くらいに来るのか把握しました。
そして捕獲器が下りないように留めた上で、餌を徐々に捕獲器の中に入れていきました。
捕獲の際も慎重に。捕獲器の使用も検討
脱走後日数が経っていると我が子であっても、極端に怯えていたり、気が立っている可能性があります。
捕獲器を使うことが賢明です。
捕獲器はホームセンターに売られているものやネットで安く買えるものは害獣駆除が目的だったります。大切な猫さんを傷つけないために安全なものを使用してください。
一度捕獲に失敗すると、二度と捕獲器では捕まえられない場合もあります。捕獲器を置くときは焦らずに、慎重に行いましょう。
捕獲器は「ねこけん」という保護団体が販売している捕獲器が日本で一番安全でいいものです。
しかし、納品まで時間がかかりますし購入する必要はありません。
お近くの保護団体であったり、動物病院、自治体、動物愛護推進員さんなどに相談してみてください。
捕獲器の使い方も教えてもらい安全に、確実に捕獲してください。
猫の捜索は諦めたら終わり
猫の捜索はスタートダッシュが肝心です。そして飼い主が諦めたら終わりです。
私は保護して間もない猫を脱走させたことがあります。
名前も付けていなく、まったく私になついていない段階だったので二度と会えないかと思いましたが一度救うと決めた命なんだから絶対にあきらめない!と思って探し続け、脱走からちょうど一か月後に捕獲に成功しました。
その時一番頼りになったのは、チラシを見たからからの目撃情報と防犯カメラの情報でした。
どうか捜索中の方の少しでもお力になれることを祈っています…!!
そして、もし脱走対策がまだ不十分という方がいたらこんな恐ろしいことになる前に対策をお願いしますね。
個別でのご相談対応も可能です。お気軽にお問合せください。
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